もっと、ドネーションしていい

 ネット民にはなじみのある「ドネーション」という言葉ですが、一般には「寄付」という言葉のほうがなじみがあると思います。ただ、ぼくの感覚では、日本語の「寄付」という言葉には、「してあげる」という「感情」が含まれるような気がしています。これは言語の持つ特質というより、現代日本人の特質だろうと思います。「お布施」「喜捨」と言い換えても、あまり変わりがなく、やはり「感情」がそこにあるような気がします。

分け与え合う

 庶民が長屋で暮らしていた江戸時代とか、そういう過去の話としてではなく、今も持っている本来の日本人の心には「分け与え合う」という精神があります。どんなに世界情勢や経済が荒廃して、政治がおろそかになったとしても、日本には、びくともしない社会性があります。これはもっと日本人が誇りにしていいし、世界にもっと知らされるべきだと思います。

 ぼくが、ここであえて日本語ではない「ドネーション」という言葉を使うのは、この「分け与え合う」精神での「寄付」をしたいと思うからです。

お金=力

 席を譲ったり、重い物を持ったり、日常で人々が力を分け与え合う場面があります。日本人にはお金に対するブロックが強い人が多いので、なかなか同じように「お金=力」という意識を持つことができません。お金にまつわる「力」というと、「権力」という言葉が思い浮かびます。これがお金に対するブロックです。

 「力」という言葉を言い換えると「エネルギー」です。エネルギーを分け与え合う。そう考えるのです。

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